MATSUSHITA PIANO TUNING SERVICE Co;

業務案内へ戻る

オーバーホール


sample1

 あなたの大切なピアノを末永く、使い続ける事は素晴らしい事です。 私達は、不具合を生じた箇所を直す『修理』から、全般にわたり修理をしてそのピアノが持っている良さを最大限に生かせるべく修復をする『オーバーホール』まで行っております。
 ピアノの心臓部は、響板です。響板がしっかりしておれば、ピアノを解体して各部品1つずつを吟味し、消耗している部品は新しい部品に交換。その中でピアノの持っている素性を活かす様に調整して組立。しっかり作られたピアノは、響板が年数経っていても保持力があり、音の奥深い素晴らしいピアノに生まれ変わります。
 しかしオーバーホールはそれなりの金額も伴い、オーバーホールさえすれば良くなるとは限りません。価値が出るピアノ出ないピアノ事前に判断する見極めが、実は一番大事なのです。
 ピアノの修復作業は同じ症状は全くありません。色んな問題をクリアして手をかけていると、だんだん我が子のようになって行く。仕上がりを見て何よりも喜んでいただけるお客様がそこにいるからこそ『オーバーホール』を進めて行く事ができます。
下記はオーバーホールの作業の流れにそって今迄作業したいく台かのピアノの写真を、ピックアップしたものです。




〜 〜 解  体 〜 〜

 修理直前の原状と修理の方向を決め、部品の調達・作業の段取りの見通し等考えながら慎重に進めます。


sample1

01,『原状を把握』

 オーバーホールのはじめは、まず触れてタッチ・音色・音の狂い等外的な点検を行い、原状を把握いたします。そしてアクションを出し、各部品不具合の点検。場合によっては採寸して、修理する部品と交換する部品をチェックして修理段取りを立てます。
sample1

02,『ピアノの解体,1』

 天板・鍵盤蓋等の外装の部品を取り外し、メカニカルアクションを順番に外して行きます。
sample1

03,『ピアノの解体,2』

 弦を緩めて18〜20トンあるピアノのテンションを落とし、ピアノ線を切り外して行きます。そして約230本程あるチューニングピンに巻き付いている弦を外し、ピンを抜きます。
sample1

04,『ピアノの解体,3』

 弦を取り去ったあと、もう一度弦の圧力を調べます。いよいよ鉄骨のネジを緩め鉄骨を取り外します。


Top へ


〜 〜 修 復 1 〜 〜

 ここでは特にピアノの土台となる共鳴部。ヴァイオリンで言う本体の修復になりますね。


sample1

05,『本体の処置』

 オーバーホールで一番はじめにに取りかかるのはピアノの心臓部である「響板」です。響板の割れ・接着剥がれ等の点検。それから響板の振動を無駄無く発揮するために、ネジの増し締め・塗料の浮き等、雑音になりそうな場所をチェックしてかっちりした本体にセットしていきます。場合によっては、響板の塗り替えをします。
sample1

06,『鉄骨の処置』

 18トン位になる弦張力を保持する「鉄骨」。弦が直接当る鉄骨のレール、弦とレールとの接面が長い使用で傷みます。断線の一要因となるのでしっかりと磨き上げます。
sample1

07,『鉄骨の取付』

 適正な響板への弦圧力(響板への弦の押さえる量)の土台となる調整をします。そして本体の処置と同じく、鉄骨の本体への組み込みもしっかりと固定しなければなりません。
sample1

08,『張弦』

 弦はピアノの源音。弦を張るまでにも、弦の枕となるフェルト、音合わせるチューニングピン、そしてピアノ線と巻線、色んな部品の適正な調達と調整が必要になります。
sample1

09,『ペダルの修復』

 「ペダル」は足で強く踏んだり繊細に踏んだりと、89番めの鍵盤と言われるくらい重要な装置です。知らないうちに摩耗が進んでいきます。解体して特に作動し接触する場所を入念に検査して部品を張替えたり取り替えて行きます。


Top へ


〜 〜 修 復 2 〜 〜

 本体を鳴らすための道具の鍵盤から弦に触れるハンマーの先までの機構の修復。ヴァイオリンで言うと弓に当りますがピアノはずいぶん複雑になりますね。


sample1

10,『ダンパーの修復』

 ピアノの弦の振動を止めるためのダンパーは右ペダルに連動して作動します。素材はフェルトを使っていて、中には激しく振動する弦を押さえ込みます。そのため長い間使っていると摩耗・硬化していきます。新しいフェルトを使う事により音の止まりも良くなり雑音も少なくなります。
sample1

11,『鍵盤修復』

 ピアノの顔との言うべき「鍵盤」は使えば使うほどガタ付きがでてきます。鍵盤ピンに常に当るブッシングクロスが摩耗してガタツキが大きくなれば張替える事になります。また白鍵の割れ・黒鍵の欠け等を交換・修復します。オーダーで今高価になった象牙にも張替えたりもします。
sample1

12,『アクション解体』

 「アクション」はハンマー部とサポート部とダンパー部に別れます。各部品はアクションレールに取付けられています。それを全て取り外し点検をしながらクリーニングをします。
sample1

13,『アクションの修復』

 「アクション」はハンマー部とサポート部とダンパー部に別れます。各動きの軸に当る場所のセンターピンを交換したり、クロスを削り硬さを均一にします。クロスの硬化が進むとハンマーの落下音が大きくなったりします。状況によって新品に交換したりします。
sample1

14,『本体合わせ』

 アクションを組込み終わったら、鍵盤を取付けて本体にはめ鍵盤を含むアクション前後左右の一番適正と思われる位置を決めます。弦に一本一本ハンマーを正確に合わせて、無理無く音が出せるように粗調整をします。


Top へ


〜 〜 調 整 〜 〜

 グランドピアノはアップライトピアノに比べて、メカニカルが複雑な分調整箇所も多くなります。ここでタッチ・音色・音程をきめ細やかに調整をして完成に至ります。


sample1

15,『ダンパーの取付け調整』

 弦の真上からダンパーが降りるようにワイヤーを曲げながら調整していきます。そしてペダルを踏んだ時に一斉に上がるように揃えなければなりません。
sample1

16,『鍵盤調整』

 タッチの土台は鍵盤から、最適な高さで鍵盤がまっすぐ並ぶように調整をします。
sample1

17,『アクション調整』

 ハンマーと弦の距離から、鍵盤の深さ、スプリングの強さまで、20数工程ある調整箇所。88ある各鍵盤が同じ感触で弾けるように揃えていきます。
sample1

18,『調律』

 「調律」は真新しい弦はすぐに下がっていきますが、かといってその分最初から音を上げ過ぎて、弦に負担をかけないように何度も繰り返して適正な高さまで持っていきます。
sample1

19,『整音』

 音色の調整。音色によってタッチ感まで変わります。低い音色から高い音色までまで、音が飛び出る事の無いように、滑らかに音色が変化していくように。そうしていく内にピアノらしさが復活します。
sample1

20,『外装の研磨』

 中が仕上がると、見積に無くともやはり外身も奇麗にしたくなりますね。研磨剤ですっきりとして。各外装部品を組んで仕上げます。
sample1

21,『仕上がり』

 やはりお客様のピアノ、収まる所に収まるのが一番良いですね。身も心もリフレッシュして、使っていただく人も、修理した我々もこのピアノに愛着がわくのがこのオーバーホールと言う物です。


Top へ


業務案内へ戻る

調律・修理・各種ピアノ/付属品販売
松下ピアノ調律所
662-0812 西宮市甲東園1丁目 8-14-201
TEL:0798-31-3240